社員増に対応できる広さと、業務上必要なスペースの見直しを敢行
執務スペース  アウンコンサルティング株式会社(以下AUN社)は、インターネットマーケティングに関するコンサルティング企業だ。1998年に会社を設立して以来、急激に成長を続けてきたが、その陰で悩みもあった。「実は、この7年間、ほぼ毎年引っ越しをしています。移転の都度、最低でも2年間は入居するつもりで物件を選んでいるのですが、社員が増えるペースが早くて我々の想定を追い越してしまうんです(笑)」(AUN社代表取締役・信太 明氏、以下同)。そこで、7回目の移転となる今回は、従来の考え方を変えたのだという。「広いオフィスを借りてスペースを余らせるのは費用の無駄だと思っていました。しかし、移転を繰り返すほうがもっと負担になります。事業上、新たに確保すべきスペースも見直し、思い切って以前の2.5倍あるオフィスを選びました」。特にその方針が表れているのは執務スペースだ。移転直前の従業員数が50名だったのに対して、100名分の座席を確保し、急速な社員増にも対応できる環境を整えた。
●最大100名収容可能なセミナールームを新設
セミナールーム  AUN社ではクライアントや見込み顧客向けの、研修やセミナーを頻繁に開催している。「以前は、イベントのたびに外部の会場を借りていましたが、自社内で実施したほうが顧客に対するサービス拡充につなげやすい」と考え方を変えた。「社員増で社内会議の規模も大きくなりましたし、新卒者向けの説明会も実施しますから、広いスペースを必要とする機会が増えるという見込みもありました」。このため、セミナー用に約126平米のスペースを確保。必要に応じて、可動間仕切りで2室に分けて使っている。
●完全独立型のミーティングスペースを設置
会議室  顧客との打ち合わせや、社内の会議に使う会議室も、3カ所新設した。移転前のオフィスでは、広いスペースをパーテイションで仕切って使っていたが、これでは主要事業はコンサルティングであるにもかかわらず、守秘義務に不安が残る。情報管理は最重要課題。信頼性を上げるためにも、個室が必要だと判断しました」。なお、このオフィスでは、社内用とセミナー参加者(ゲスト)用と、2種類の無線LANが使えるようになっている。
●会社の理念をエントランスに反映
エントランス 指紋認証システム  「7度目の移転にして初めて手を回せた」部分のひとつがエントランス部(写真上)。同社のロゴやシンボルマークもしっかり入っている。「会社設立当初から、社会に貢献していきたいという理念があるんです。その思いを盲導犬を象ったシンボルマークにしていますが、毎日エントランスで目にすることで、社員も日々再認識できるようになったと思います」。また、AUN社のオフィスレイアウトでは、不特定多数が訪れるエリアと、従業員のみが出入りするエリアがはっきり分けてある。「従業員の出入り口には、指紋認証システムを導入して、セキュリティ面も強化しました」。
●ユニークな多目的スペースも設置
和室  倍以上の広さを確保しつつも、個々のスペースやレイアウトは合理的に生み出されているが、執務スペース内には和室というユニークな個室も用意してある。「取引先の外資系企業には、和室を設置しているところが多く、これが面白いなと思って当社でも実現してみました。ミーティングに使ってもいいし、小休止に使ってもいい。昼休みの際に仮眠をとるスペースにもなるので、思いのほか使い勝手がいいようです(笑)」
●アウンコンサルティングのレイアウト図
レイアウト図
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