社員が、より一体感を持って事業展開に集中できるオフィスづくり
フィットネススペース  株式会社ドーム(以下ドーム社)は、スポーツ選手向けのアパレル、サプリメント、メディカル用品を扱う企業だ。「1996年に現在の社長と専務が2人で立ち上げた企業です。社長の父親の造船所が東京湾に面した大田区京浜島にあり、当初はその一角を間借りしてスタートしたんです」(ドーム社管理第一部経理・総務チームチームリーダー・石原徹雄氏、以下同)。その後、事業が拡大して社員が増えるたびに間借りスペースを広げていったが、社員数が50名を超えた時点で限界に達した。「部署ごとにフロアを分けるなどで対応してきましたが、許容量いっぱいになってしまいました。また、交通の利便性や執務環境といった面でも、京浜島の造船所というのは当社の事業内容にマッチしていない。これを機に、一気に環境を改善しようとなったわけです」。改善の一環として、全社員がワンフロアにおさまることを条件に物件を探した。そこで目にとまったのが天王洲アイルにある現在の物件だ。「十分な広さを確保できたので、現在は80名いる社員も全員ワンフロアに配置できました。さらに、フィットネススペースやエントランスなど、PRに有効な場所も確保できました。立地面でも、当社の社員は長距離出張が多いため、羽田空港や新幹線を使える品川駅にアクセスしやすいことで大幅な改善になったのです」。
●エントランス周辺には、ひと目で事業内容が分かるスペースを配置
エントランス  ドーム社のパブリックスペースは、フィットネススペースを設置したり、商品を並べた会議室をガラス張りにするなど、同社の事業内容が連想できるような“見せて魅せる”つくりになっている。例えばエントランスには、主力商品であるスポーツウエアを着用したマネキンを配置。大きなビジュアルインパクトとなっている。また、エントランスわきのフィットネススペースも、他社ではなかなか見られない部屋だ。「これは以前のオフィスでも確保していたんですよ。当初は福利厚生の一環でしたが、現在ではデモンストレーションルームとしての用途も多くなりました。当社のサプリメントを飲用しているプロスポーツ選手などに、より効果的なトレーニング方法を紹介するためにも活用しています」。
●ショールーム機能も持たせた会議室
会議室 製品陳列棚  多人数の会議が可能になったのも、以前と比較して改善できた点だ。「デスク付きの折り畳みイスを使えば、30名は入ることができます」。また、単に以前より広くするだけでなく、事業戦略性を高める工夫も盛り込んでいる。会議室には商品を展示して、壁はガラス張りに。エントランス側からも見えるようにしている。「当社の取扱商品をPRするというショールーム的な機能を持たせつつ、販売店様などには品ぞろえや店舗での陳列方法など、マーチャンダイジング面でも参考にしていただけるスペースにしようと考えてこのようにしました」。取引先を招いての商談時などには、大いに効力を発揮しそうだ。
●執務スペースには、会社の一員であるという誇りを持てる配慮を
執務スペース 打ち合わせスペース  ドーム社の社員は、半数以上が営業部員だ。現在のところ支店を設けていない同社では、営業担当は全国各地にある取引先をまわる。このため、外出で席を空ける社員も多い。「今はやりのフリーアドレスを導入するという手もあるのですが、あえて避けました。どの社員にも、会社の一員であることを強く意識してほしい。そのためには、オフィス内に自分の座席があることが重要だと考えたからです」。また、以前は2カ所しかなくて取り合いだったという打ち合わせスペースも、会議室やリフレッシュルームを含めてオフィス内に数カ所設置できた。「全員がワンフロアに入ったことと併せて、業務上の連携も緊密にとれるようになりました」。
●ドームのレイアウト図
レイアウト図
会社データ