従業員にも来客にも快適なオフィスを構築:オフィス・店舗事例
蝶理情報システム株式会社
会社紹介
蝶理情報システム株式会社(以下CJS社)は、1983年の設立以来、情報システムの構築やソフトウェア開発の分野で着実に業績を伸ばしている企業だ。東京支社は、97年に一度文京区のオフィスに移転している。この当時、従業員数は70名ほどだった。それが、2004年には130名ほどにまで増加。他のスペースをつぶして座席数を増やしてきたものの、それも限界になり、再度移転することになった。新たな移転先のオフィスに求めた条件は、
 @さらなる拡大に備えた、ゆとりあるスペースの確保
 A各スペースを配置しやすい長方形の間取り
 B社員の通勤に大幅な支障が出ない立地
の3点。これに予算とのバランスを考慮して物件を選定し、2004年7月に池袋のオフィスへ移転した。
>>>エントランスには斬新なデザインを採用して、先進性をアピール
エントランス リフレッシュコーナー  CJS社が入っているのは築20年以上の古いビルだ。しかし、それだけに同社のフロアでエレベーターの扉が開くと、宇宙船の船内のような斬新なデザインに驚かされる(上写真)。「デザイナーに、当社が時代の先端を行く企業であることを表現してほしいと頼んだ結果です」(CJS社総務部・安場氏、以下同)。執務スペース内に設けたリフレッシュコーナー(下写真)は、意外性のあるデザインでというオーダーによってできたものだという。このほか、天井パネルを外して開放感を出したり、デザイン性に富んだファニチャーを各所に配置するなど、さまざまな“遊び”が施されている。「オーナーが理解のある方で比較的自由に工事させてくださったため、新しい物件よりもむしろオリジナリティーあるオフィスを構築できたと思っています」。こうしてつくり上げた新オフィスは、おおむね社員にも好評だという。「これまで、東京支社は市ヶ谷→江戸川橋→池袋と移転してきました。池袋は以前のオフィスへの通勤事情を考えて住まいを選んだ社員にとっても通いやすいですし、山手線や丸ノ内線など、複数の路線を使えるため、社員がクライアントを訪問する際のフットワークもアップしています。また、池袋駅からの道順もシンプルなので、お客様にも説明しやすい。さまざまな点で、利便性が上がりましたね」
>>>古いビルのOA対応もユニークなアイデアで克服
執務スペース ミーティングスペース  執務スペースは、移転時の従業員数より約3割増しの座席を配置。今後の増加にも対応できるようにしてある(上写真)。「プロジェクトによっては、社外パートナーに常駐してもらうこともあるため、その点も考慮しました」。設計上ユニークなのは、LANや電力用の配線を、チューブを使って天井から下ろしている点だ。「ビルが古いため、天井が低めで床もOA対応ではなかったんです。配線のために二重床にしてしまうと、圧迫感が出てしまう。そこで座席を完全固定にして、天井から下ろすことにしたのです」。なお、執務スペースの中央部には豊富にミーティングスペースが設置されている。「思い立ったときに関係者がすぐ集まれるような場というのが、以前のオフィスではほとんどなかったんですね。そこで、新しいオフィスでは多めに確保しました。中央にしたのは、柱が並んでいて座席は配置できないという物理的な理由もあったのですが、人が集まりやすいので、結果として良かったと思っています」。なかには会議やプレゼンテーションの資料を作製するための大きめの作業机を置いたスペースも用意されていて(下写真)、効率的に業務を進められるようになっている。
>>>使用頻度の高い会議室やセミナールームも多めに確保
会議室 セミナールーム  クライアントを招いての打ち合わせの機会も多いCJS社では、会議室を多く設置することも不可欠だったという。「以前のオフィスでは、社内ミーティング用も兼ねて、9室ありました。しかし従業員増加に伴って執務スペースに変更していったため、来客時や社内での打ち合わせでも支障が出ていたんです」。今回の移転では、執務スペース内に十分な数のミーティングスペースを確保したうえで、さらに完全に独立した会議室(上写真)を5室確保。以前のように取り合いになることもなくなったという。また、商品説明会や学生向けの会社説明会など、多数の来客を一室に集めるイベントを頻繁に実施しているのも同社の特徴。そこで、広めのセミナールームも確保している(下写真)。「前のオフィスでは、可動間仕切りで複数の会議室をつなげられるようにしていましたが、そもそも会議室が不足しているため、なかなかイベント用には使えませんでした。結局、外部のイベントルームを有料で借りていたんです」。費用節減はもちろん、来訪者に自社をよく知ってもらうという意味でも、大きなメリットを期待できそうだ。
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 飯田照明