複数フロアに分散していたオフィスをワンフロアに集約
株式会社ユニバーサルコンツェルン
会社紹介
システムの受託開発を中心に、ITソリューション構築を手がける株式会社ユニバーサルコンツェルン(以下UC社)。以前はワンフロア約30坪のビルに入居していたが、従業員が増えてくると、同じビル内の別フロアを借り増しすることで対応してきたという。最終的にはシステム開発部門、営業部門、管理部門の各部署を3フロアに分けて配置していたが、さらに手狭になってきたこともあり、2005年の年明けから移転を検討しはじめた。広さが200坪以上で全体をフラットに配置できることと、元のオフィスと同じエリアにあることを条件に物件を探し、4月に移転を実施。フロアごとに部署が独立していたときのメリットを損なわずに、全社的なまとまりもあることを目指したという同社のオフィス構築法を見てみよう。
>>>打ち合わせスペースで各部署をゆるやかに分割
執務スペースと打ち合わせスペース 執務スペースと打ち合わせスペース  移転後のUC社のオフィスは、全部署がフラットに配置され、全社で一体感を持てるようになっている(上写真)。「ただし、フロアごとに部署を分けるメリットもあります。出入りが多い営業部門、集中して作業に臨む開発部門など、ワークスタイルはそれぞれ異なりますから、今までのように独立していたほうが気兼ねなく働けるという声もあったんです」(UC社管理本部長・米川氏、以下同)。そこで同社が採用したのが、部署間に社員用の打ち合わせスペースを配置するレイアウトだ(下写真)。「打ち合わせ用のスペースは、以前のオフィスで不足していたため、もともと増やす予定でした。これに部署間のクッションの役割も持たせることで、お互いの顔が見えつつ、適度な独立性を保てるようになりました」。部署をまたいだ打ち合わせを実施する際にも便利だし、完全な個室になった会議室を使うより意見が活発に出るなど、効果は思った以上に大きかったという。
>>>社長室の近くには大型テレビもある応接スペースを配置
応接スペース  写真の中央奥に写っているのが社長室。全社員が一体感を持つというテーマに沿って、仕切りには透明なガラスを採用している。隣接している4人分の座席は、社長室のメンバーのものだ。このエリアと営業部門との間にも“緩衝地帯”が設けてある。「応接にも打ち合わせにも使えるようにという配慮から、ソファと大画面のテレビを置きました」。打ち合わせスペースを複数箇所に置けるようになったため、場所に応じて演出を変えているわけだ。「実際には、昼休みや残業の合間などに、社員がくつろいでいることが多いようです(笑)」
>>>フロアの集約で、接客スペースにも幅を持たせる
会議室 接客スペース  オフィスをワンフロアに集約したことで、パブリックスペースにもバリエーションを持たせることができた。「以前3フロアに分かれていたときは、各部署に似たような接客スペースを設置して、社内の打ち合わせスペースとしても使用していました。新しいオフィスでは、社内用、社外用にと明確にスペースを分けています。社外用には、多人数で利用できる会議室(上写真)のほかに、少人数の接客に使えるブース(下写真)も3カ所確保しました。これで、来客の人数や打ち合わせの内容に応じたフレキシブルな対応が可能になりました」。UC社の来客は社外パートナーや採用関係が中心なので、少人数用のブースは特に重宝しているという。
>>>通路の確保で、より整ったエントランスに
エントランス  エントランスには、以前のオフィスでも、写真と同じようにロゴを配していたそうだが、「すぐ裏手から執務エリアが広がっていて、いかにもスペース不足といった感じだったんですね。今度は奥へ続く通路も確保しましたから、受付としての体裁を整えられました」
>>>株式会社ユニバーサルコンツェルンのレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 木内 博