セキュリティ対策、業務内容に合わせたゾーニングなどを展開
オフィストウエンティワン株式会社
会社紹介
オフィストウエンティワン株式会社(以下オフィストウエンティワン)は、テレビや新聞などにおける広告展開のほか、採用活動支援やイベント企画なども手がける広告代理店だ。以前は小さな雑居ビルのワンフロアに入居していたという同社では、人員増にともなって使い勝手が悪くなったことを機に、移転を検討した。このとき意識したのが、単に広さの問題を解消するだけでなく、社員のモチベーションやクリエイティビティも高まるようなオフィスづくりだったという。地域のランドマークになっている著名な物件に入居して、社内外にポジティブな姿勢を示している同社の試みを見てみよう。
>>>用途に合わせて複数の打ち合わせスペースを設置
大会議室 小会議室  オフィストウエンティワンでは、移転にあたって打ち合わせスペースの新設が必須課題だったという。「以前は、机とパイプ椅子を詰め込んだ会議室が1カ所あるだけでした。守秘義務のある話の際には落ち着きませんし、そもそも創造的な打ち合わせをする場としては、あまりに殺風景だった」(オフィストウエンティワン代表取締役・坂田氏、以下同)。そこで、デザイン面にも配慮しながら、用途に合わせて使い分けられるように、複数のスペースを確保。以前と同じ感覚でフランクに話し合えるオープンな大会議室(上写真)や、集中して打ち合わせに臨める小会議室(下写真)のほか、応接室も用意した。いずれも、壁の一面がホワイトボードになっていて、思いついたことをすぐに書き出せるようになっている。
>>>来客用と社員用で出入り口を分けてセキュリティに配慮
来客用エントランス カード式のロック  上の写真は来客用のエントランス。ユニークなのは、透明アクリルの仕切りに会社のロゴをプリントしている点。「とにかくオープンな感じを表現したかったので、エントランス部分のほか、通路沿いの仕切りにはできるだけ透明感のあるものを採用しました」。一方、社員用の通用口は別に設置し、来客の動線と社員の動線が必要以上に交錯することのないようにゾーニング。いずれにもカード式のロックを設置して(下写真)、セキュリティを強化している。「近いうちにプライバシーマークを取得する予定ですから、それに見合ったレイアウトや設備を先に導入しました」
>>>執務スペースは、快適性に配慮して“ゆとり”を確保
営業部 執務スペース  オフィストウエンティワンの移転直前の社員数は30名強だったが、現在は50名に増加している。それでも、執務スペースは広々とした感じだ。「移転に際して社内調査を実施したところ“隣席の電話の声がうるさくて仕事に集中しづらい”“勢いよく立ち上がると後ろの人にぶつかる”など、快適性や使い勝手に関する不満が非常に多く挙がったんです。それで、執務スペースに関しては特にゆとりを意識したんです」。ちなみに、同社では、移転前に各部署の代表からなる「引っ越し委員会」を設立して、実務に就く社員同士で新オフィス像をまとめていったのだという。「役員や総務からの押しつけではなく、自分たちの考えが具体的に反映されるわけですから、社員の満足度も高まったと思います」
>>>クリエイティブ担当の部署は独立したスペースに配置
制作部 執務スペース  上で紹介した執務スペースには営業部が配置されている。一方、制作部は営業部と一線を画した独立性の高いスペースで勤務している。「“動”の営業職に対して、制作部や管理部などは“静”。それぞれのワークスタイルに合った執務環境を用意することで、仕事の質を向上させようという狙いです」。そして、これこそが今回の移転の一番のテーマでもあるという。「社員のやる気がよりよいパフォーマンスを生み出し、それが利益につながる。我々経営者にとっては、人材のやる気を引き出すことが一番の仕事なんですね。そういう意味でも、移転は絶好の機会だったと思います」
>>>オフィストウエンティワンのレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 片岡正一郎