株式会社オプト
会社紹介
株式会社オプトは、「eマーケティングサービス」と称するネット広告代理事業を展開する企業だ。創業以来、数回の移転を経て赤坂のビルに入居したが、事業拡張と従業員増により、4フロアにまたがる形になっていたという。そこで、従業員数がキャパシティいっぱいになった時点で、新たなオフィスを探すことにした。この際、最優先で考えたのが入居スタイルと広さだ。全部署をワンフロアに収められ、かつ計画どおりに人員が増えても3年は対応できる面積を1000坪と割り出した同社は、交通利便性の高さも考慮して大手町の物件を選定。コミュニケーションの活性化を重点に置き構築したという新たなオフィスの様子を見てみよう。
>>>来訪者とのやり取りをスムーズにしたエントランス
エントランス  エントランスは、以前は隅に内線電話を置いただけの簡素なつくりだったが、移転に伴い刷新。面積を拡張するとともに機能も強化した。「電話機にはタッチパネルで氏名や部署名から目的の社員を呼び出せる自動受付システムを導入しました。これで、お客様はよりスムーズに社員を呼び出せるようになりましたし、異動などで内線番号が変わった際に設定変更が間に合わないといった弊害を解消することにもなりました」(オプト統括本部MIS部・中根誠夫氏、以下同)。加えて、呼び出した社員が出てくるまでの待ち時間にも配慮。スペースの一角にベンチを設置したり、天井のプロジェクターで映像を壁に映し出すといった工夫を施している。
>>>執務スペースは部署間の連携を考えてレイアウト
営業部門執務スペース クリエイティブ部門執務スペース  今回のオフィスでは各部署をフラットに配置。フロア間の行き来がなくなったことで、時間的にもマインド的にも部署間の連携を取りやすくなった。また、レイアウト時には部署間の関係性や業務特性も考えたという。基点にしたのは営業部門だ(上写真)。「営業部門とのやり取りが多いマーケティング部門は隣接させてあります。他の部門は、営業との連携頻度や作業に集中しやすい環境の重要度に考慮して配置しました。各部門内には、できるだけミーティングテーブルを設置して、気軽に打ち合わせできるようにしました」。なお、什器類は業務特性に合わせて変えている。営業部門では長いテーブルを複数人で使うようにし、増員やチームの編成替えなどにもフレキシブルに対応。一方、一定の作業スペースが必要なクリエイティブ部門(下写真)などには、個別にデスクを配している。
>>>ミーティングに使えるスペースを大幅拡充
小会議室 打ち合わせスペース  オプトでは、以前のオフィスでも大小の会議室を複数設置していたが、それでも数は不足していたという。新オフィスでは、もちろんこの点にも配慮。「移転前に、会議・打ち合わせの回数を各部署にヒアリングして、必要な数を割り出しました。この結果、6名〜10名で利用できる小会議室(上写真)を12カ所設置。ほかに、全社会議や各種セミナーにそなえて、約60名収容可能な大会議室を2カ所確保しました」。特に小会議室は以前は2カ所しかなかったというだけに、その増強ぶりがうかがえる。さらに、数だけでなく種類を増やしている点にも注目したい。社員同士のミーティング用に、オープンな室内をローパーティションで仕切った打ち合わせスペースも設置(下写真)。各執務スペース内にミーティングテーブルが置かれていることもあり、内容や参加メンバー、規模などに応じて、場所を選べるようになっているわけだ。
>>>立地環境から重要性が増したカフェスペース
カフェスペース  昼食時や小休止時に使うカフェスペースも、かなり広めに確保した。「以前のオフィスにもありましたが、執務スペースや会議室が不足してくると、休憩用というよりは、臨時のミーティングスペースといった感じになっていたんです」。しかし、今回の移転でカフェスペース本来の用途の重要性が高まったという。「周辺に飲食店が少なく、どこも単価が高いので、自前の食事をとれるスペースが必要だと。また、24時間営業のコンビニもないため、残業中に軽食をとるのも困難なんですね」。そこで、広さを確保するだけでなく、コンビニチェーンが提供するベンダーも設置。スナックやカップ麺なども購入できるようにした。「月に1度は、ここで社内パーティーも開催しています」。気軽な雑談のなかから、ビジネス上の大きなヒントが生まれることは少なくない。今回の移転のメインテーマがコミュニケーション活性化であることを考えると、ここが最も効果を期待できるスペースなのかもしれない。
>>>オプトのレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 片岡正一郎