株式会社バンキングシステムズ
会社紹介
システムやソフトウエアの開発を手がける株式会社バンキングシステムズでは、ここ数年で採用活動を積極的に展開してきた。5年前は20名強だった従業員が、現在では約3倍の60名になっているが、2007年度中に100名体制を整えることを目標にしている。これにともない、人数に見合った広さを確保すべく、移転を検討。従来の倍近い80坪以上のスペースがワンフロアに収まっていることや、千代田区内にあることなどを条件に物件を選定し、2007年7月に移転を実施した。機能面では従業員の働きやすさの向上を意識し、デザイン面では採用活動の活性化を狙ったという。企業の成長を後押しするオフィスづくりの手法を見ていこう。
>>>来訪者に対してオープンスタンスなエントランス
エントランス  設立以来33年目を迎えるバンキングシステムズは、長い時間をかけて数々のクライアント企業と強固な信頼関係を構築してきた。「しかし、オフィス自体で信頼性をアピールするという意識が低かった。入り口には、社員呼び出し用のチャイムを設置しただけで、社名すら掲げていなかったんですよ(笑)」(バンキングシステムズ新規開拓事業部部長・春日健氏、以下同)。しかし、採用を強化したり新たなクライアントを開拓していくためには、オフィスのたたずまいも成否を左右する。このため、新オフィスではエントランスの整備に注力した。ユニークなのは、社名を配した受付カウンターの周辺が壁で仕切られていないこと。「ビジュアルインパクトを狙っただけでなく、どのような方に対してもオープンスタンスで接していくというメッセージを込めたつもりです」
>>>多目的に活用できる広いフリースペース
フリースペース  エントランスの奥は、多数の丸テーブルやカウンターを設置したフリースペースだ。「採用面接に来た方やビジネス上のお客様の対応に利用するほか、社員が使うことも想定しています」。このため、無線LANを整備して、各テーブルには電源も設置した。「社内に常駐するエンジニアは、開発業務にあたっていて一回悩むと、なかなか抜け出せなくなるんですね。そんなときに、ノートパソコンを持ってここに出てこられるようにしておけば、いい気分転換になります。もちろん、社員同士の打ち合わせにも使っていますよ」。また、従業員の約3分の2は、普段はクライアント企業に常駐勤務している。「以前は戻ってきた社員たちの居場所がないといったケースもありましたが、フリースペースの新設で、この問題も解消できました」
>>>プロジェクトでの仕事に便利なフリーアドレス
執務スペース フリーアドレス  現在、社内勤務の従業員は20名強だが、執務スペースには35席分の机が配置されている(上写真)。「従業員の大半が社外勤務とはいえ、目標とする100名体制になれば、社内に常駐する社員も増えます。そのための備えです」。また、新オフィスでは、単に席を多めに確保するだけでなく、一部にフリーアドレスを導入した(下写真)。「社内勤務の開発担当エンジニアは、プロジェクトによってチーム編成が頻繁に変わります。フリーアドレスにしておけば、メンバー編成の変化に応じて都合のいい座席配置にできます」。従業員同士がディスカッションしやすいよう、円状に並べられる机を導入したこととあわせて、業務効率も以前より大幅に改善しそうだ。
>>>個室、オープンと、さまざまな打ち合わせスペースを設置
ミーティングスペース 応接室  フリースペースの一角はガラスで仕切られ、ミーティングスペースになっている(上写真)。「当社では、幹部の定例会を週に一度開催しています。以前のオフィスにも会議室がありましたが、狭くてギューギュー詰めになっていたんですね。会議の内容を実のあるものにするため、今回はスペースを広めに確保しました」。同様に、落ち着いて話し合えるスペースとして応接室も設置(下写真)。「こちらは完全な個室にしてあります。オープンなフリースペースや、適度な開放感と独立性を両立させたミーティングスペースとあわせて、話し合いの内容や来訪者に応じて最適な場所を選択できるようにしたわけです」。以前のオフィスと比較して、機能も見た目も一新したバンキングシステムズ。採用強化や事業拡張への準備は、万端といえそうだ。
>>>バンキングシステムズのレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 木内 博