バーラウンジやフリースペースの導入でアメニティを強化
セプテーニグループ
会社紹介
インターネット広告を核に、傘下各社が多彩な分野に事業展開しているセプテーニグループ。2006年10月には総合力向上を企図して持ち株会社体制に移行し、その半年後にはオフィス移転も実施した。それまでは一体感にこだわってグループ会社をすべてワンフロアに同居させていたが、将来的なグループ規模の拡大も視野に入れて方針を転換。今回はグループ会社の独自性を打ち出しやすくしようと、8階建てのビルの6フロアに各社を配置する形をとった。同時に、グループ内における起業の活性化や従業員の快適性にも配慮したというセプテーニグループのオフィス構築法を見てみよう。
>>>グループで共用している1階の来客用スペース
エントランス バーラウンジ  1階にあるエントランス(上写真)はセプテーニグループの総合受付になっていて、来訪者はここに設置された内線電話からグループ各社へと連絡をとれるようになっている。「エントランスのほかにミーティングスペースなども配置して、1階には来客用スペースを集約しています。これをグループ各社が共用することで、各社の執務スペースを有効活用できるようにしました」(セプテーニ・ホールディングス常務取締役・上野勇氏、以下同)。1階のなかでも目を引くのが、店舗のようなたたずまいの本格的なバーラウンジ(下写真)だ。「以前のオフィスにもバーカウンターを設けていましたが、執務中の社員の目に触れる場所だったので、使いづらかったようで(笑)。今回は、完全に独立した空間にしました。従業員の休息用として使うほか、ここでパーティを開いたり、お客様をもてなしたりと、さまざまな用途に活用できています」。ちなみに、飲料代は“善意のチップ制”でまかなっているというが、おもしろいのが運営方法。「給仕や仕入れなどを含めた運営は、入社が内定した学生さんをアルバイトに雇って任せています」
>>>ミーティングルームは、社外用と社内用を分けて増設
ミーティングルーム セミナールーム  セプテーニグループでは、広告主や広告を掲載するメディアのスタッフなど、さまざまなメンバーを交えた打ち合わせが多い。このため、ミーティングルーム(上写真)は8室から10室に拡充した。「以前は社員同士の打ち合わせにも使っていたので、常に満室で、外の喫茶店なども使うような状態でした。今回は、社員用の打ち合わせスペースを別途確保したうえで増やしましたので、社外の方との打ち合わせは、すべてこちらで行えるようになりました」。加えて、100名収容可能なセミナールーム(下写真)も新設。「学生向けの採用セミナーや新サービスの説明会といったイベントも多く開催しています。以前は、その都度外部の貸しホールなどを利用していましたから、手間もコストも省けるようになりましたね」。なお、取材時には就職活動中の学生がグループワークに使っていた。
>>>グループ内ベンチャーを活性化させるフリースペース
フリースペース バズマーケティング  2階から上の5フロアにはグループ各社の執務スペースを配置したが、2階部分には打ち合わせ用の大きなデスクを複数置いた広いフリースペース(上写真)もある。「1階のミーティングルームは社外の方との打ち合わせ専用にして、こちらを社員同士の打ち合わせ用に充てています」。また、多様な事業会社を擁しているのもセプテーニグループの特徴で、2階のフリースペースにはグループ内ベンチャーの活性化をうながそうという意図も込められている。「起業の下準備をするためのスペースとしても開放しているんですよ。また、起業したばかりで規模が小さいうちは、一部をパーティションで仕切って執務スペースにしてもらっています(下写真)」
>>>一人当たりのスペースを拡張した執務スペース
セプテーニ執務スペース  写真は、グループの母体となった(株)セプテーニの執務スペース。移転の直接的な理由が従業員増にともなうスペース不足だったことから、一人当たりのスペースの取り方にも配慮したという。「以前は、狭さからストレスを感じる部分も大きかったと思うんです。そこで今回は、一人当たり1坪は確保できるようなレイアウトを基本にしました。また、執務スペース内にはできるだけ仕切りを設けずオープンに使うことで、視覚的にも開放感を得られるようにしました」。以上のように、セプテーニグループの移転では、全体的に働きやすさへの配慮が目立つ。「今回の移転で、最寄駅からの距離が以前より長くなってしまったんですね。そんな点の埋め合わせも含めて、社内の居心地をよくしたかったんです。快適な環境下で、いっそう自由に活発に働いてもらえればと願っています」
>>> セプテーニグループのレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 片岡正一郎