全部署をワンフロアに集約して本社機能を整備
株式会社まぐまぐ
会社紹介
まぐまぐの核であるメールマガジンのポータルサイト事業は、京都にある企業の一事業としてスタートした。このため、独立した後も京都を本拠にしつつ、2000年に出先として東京オフィスを設置。渋谷区のマンションを足がかりに人員を増やしていき、2004年にオフィスビルに移転した。翌年には、さらなる人員増と将来的な本社機能の移管を見越して、同じビル内の直下階フロアも借り増ししてスペースを拡張。以降、全部署のワンフロア集約など、機能の整備を進めて、2008年2月には正式に東京を本社とした。コミュニケーションと遊び心をキーワードにしたオフィスづくりの様子を見てみよう。
>>>フォーマルさとコーポレートイメージを印象づけるエントランス周り
エントランス 廊下  まぐまぐが入居しているのは、ビルの3階・4階だが、後から借り増しした3階部分はオフィシャルなイメージでまとめることを意識したという。その象徴といえるのが、3階のエントランス(上写真)だ。「壁に仕込んだライトは、自動的に色が変わるようになっています。いらしたお客様にまず楽しさを感じてもらえるように、と設計しました」(まぐまぐ経営管理部経営戦略課長・瀧本剛氏、以下同)。エントランスを抜けた先にはミーティングルームが並ぶが(下写真)、「扉を含めた各部屋のカラーリングは、会社のマスコットに使用している色を配しました」。企業然としたたたずまいを実現するほか、来客にコーポレートイメージをしっかり印象づけるという意味でも、効果的な演出になっている。
>>>用途や参加人数に合わせて選べる打ち合わせスペース
ミーティングルーム 大会議室  東京オフィスの新設時から打ち合わせスペースは確保してきたが、従業員数が増えるにつれて使用頻度も上がった。「3階を借り増しすることが決定したときには、打ち合わせ用の部屋を増やしてほしいというリクエストが多く挙がったんです」。そこで、3階には3室のミーティングスペース(上写真)と大会議室(下写真)を新設した。「ミーティングスペースは、パソコンを使ってプレゼンしたいときや、ビジネス上のフォーマルな打ち合わせなどに使っています。また、大会議室は週に一度、全社員参加のミーティングで使用しています。外部から講師の方を招いて研修を開催する際などにも活用しています」
>>>レトロな喫茶店をイメージした応接室
応接室  企業らしさを整備した3階に対して、4階にある応接室では、遊び心や意外性を前面に打ち出している。テーマは、“古きよき昭和の喫茶店”。レトロ調のソファセットのほか、『純喫茶 窓』という看板や古いラジオを用立てるなど、細部にまでこだわっているのに驚かされる。「社外パートナーとの打ち合わせや、社員同士の打ち合わせなど、リラックスして臨んだほうが効果が上がりやすいミーティングのために設置しました。多くの方が“居心地がいい”といってくださるんですよ」。また、仕事で煮詰まったときの気分転換の場にする社員も多いという。コンテンツ制作を手がける事業者にとって、生命線ともいえるのが面白さ。応接室は、そういう意味でも企業としての姿勢を大いにアピールできている。
>>>一体感を感じられる執務スペース
執務スペース フリーアドレス  上の写真は、まぐまぐの執務スペース全景。「マンションに入居していた時代は、部署ごとに部屋やフロアを分断して配置していたんです。このため、移転してくる際の最大の課題は、全部署をフラットに配置して、連携をとりやすくすることだったんです」。このため、部署ごとに座席をまとめているが、仕切りは必要最小限に抑えてある。「機密情報を扱う管理部門と役員室だけは個室にしましたが、仕切りにはガラスを多用して、一体感を損なわないように配慮しました」。また、機能性にも配慮している。他のスペースと比べて全体的に落ち着きを感じさせるカラーリングにしているほか、一部にはフリーアドレスのスペース(下写真)もつくっている。「ノートパソコンをメインに使う企画開発部だけは、空いている場所を自由に使えるフリーアドレス方式を採用してみました。機動性が重要という業務特性にフィットしています」。企業としての信頼性やエンターテインメント性、実務面での機能性など、スペースに応じてテーマを設定したオフィスづくりは、多くの企業にとっていい参考になりそうだ。
>>> 株式会社まぐまぐのレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 片岡正一郎