デザイン性に富み、かつ機能的なオフィス
株式会社エム・イー・シー(MEC)
会社紹介
コンピュータソフトの開発や運用管理などを手がけるエム・イー・シーは、設立以来、コンスタントに従業員数を増やしてきているベンチャー企業だ。移転の直接のきっかけは、以前入居していたオフィスビルの建て替えが決定したことだったが、これを機に、オフィスのデザイン性や快適性なども見直すことにしたという。同社の事業は、エンジニアを顧客企業に常駐させるスタイルをとっているため、自社への帰属意識を高める工夫が必要だったのだ。また、魅力あるオフィスの構築は、採用面でも効果的なアピールとなる。求心力向上を狙ったオフィスの様子を見てみよう。
>>>ライトサインが来客を迎えるエントランス
エントランス  エム・イー・シーのエントランスは、エレベーターを降りるとすぐ目に飛び込む場所に設置されている。「以前のオフィスには、きちんとした受付スペースがありませんでしたし、入り口に社名を掲げることすらしていませんでした(笑)。新たなオフィスでは、企業としての信頼性をしっかり打ち出そうということで、社名のロゴも移転を機にリニューアルしました」(エム・イー・シー取締役営業部長・榊原瑞樹氏、以下同)。こうして、ダークブラウンのウッドパネルを基調に、社名のロゴが入ったライトサインを設置したエントランスが完成した。狙いどおり、来訪者に落ち着きや洗練されたイメージを与えるつくりになっている。
>>>執務スペースには、気分転換に使えるカウンター席も
執務スペース(開発部門) カウンター席  執務スペースは、職種に合わせて2種類用意。写真は、開発担当者や研修中の新入社員などが使う執務スペースだ。面白いのは、中央にある柱の使い方。「まわりをパネルで囲んで、従業員の顔写真を貼っているんですよ。当社ではエンジニアの大半が顧客企業に常駐していますし、新たに入社してくる社員も多い。お互いに顔が分からないという事態を解消しようと、やってみました」。また、室内の窓際にはカウンター席が設置してある(下写真)。「煮詰まったときに気分を変えられるような場と、常駐先から帰ってきた社員を迎える場をつくりたいという意図から設置しました。無線LANを導入していますから、好きな席でノートPCを使えるようになっています」
>>>一体感を大切に考えた管理部門用スペース
執務スペース(管理部門)  こちらの写真は、管理部門や営業部門が入っている執務スペース。スタッフが増えてもフレキシブルに対応できるよう、会議用の大きなデスクを採用している。また、エンジニア用の執務スペースとの間の壁には、スリットを入れてあるため、お互いに隣室の様子が分かるようになっている。なお、写真奥に写っているのは社長室だ。「以前は、社長も他の社員と机を並べていたんです。しかし、事業規模が拡大するとともに守秘義務のある業務も増えます。そこで、今回は社長室を新設しました。一体感も大切にしたかったので、仕切りはガラスにして、必要に応じてブラインドを下げられるようにしてあります」
>>>壁にホワイトボードを設置。自発的な勉強会が増えた会議室
会議室 ミーティングスペース  打ち合わせ用には、会議室(上写真)と、ミーティングスペース(下写真)を用意。参加人数や話の内容に応じて使い分けているという。「社員増に伴い、マネージャーの数も増えました。マネージャーが集まる会議も頻繁にあるので、会議室は思い切って広くとりました」。なお、会議室は社員同士の研鑽の場としても活用されている。「壁一面にホワイトボードを設置してあるので、指導の際にも重宝しています。社員が派遣先から戻ってきて、自発的に勉強会を開く機会が増えました。当社の事業理念は“企業は人なり”。競争が激しくなるなか、個々が資質を高めようという意欲をもってくれていることを頼もしく思います」。また、移転後は、顧客や面接受験者などの来訪機会もグンと増えたという。「改めて、オフィスの重要さを再認識しました。今後も、移転の機会があると思いますが、社員やお客様のためのオフィスづくりを第一義にしていきたいですね」
>>> 株式会社エム・イー・シー(MEC)のレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 木内 博