オフィス移転を機に必要十分な広さを再検討
株式会社ゆめみ
会社紹介
ゆめみは、モバイルサービスの企画・開発などを手がける企業だ。以前のオフィスは定期借家物件で、入居時から退去時期が決まっていたため、2007年8月に現在のオフィスへと移転を実施した。前のオフィスは賃料が極めて安く、スタッフ60名で約790uもの広さを確保していたため、今回の移転では必要十分な広さを再検討。260u前後で全従業員がワンフロアに収まること、機動力を重視して最寄駅から5分圏であることなどを条件に移転先を探した。スペースを縮小しても働きやすさを損ねないオフィスづくりの様子を見てみよう。
>>>やさしさを表現したエントランス。動線に工夫も
エントランス 移転後のゆめみのエントランスまわりはシンプルな仕上がりだ。「移転前のオフィスは社員の個性が豊かであることを表現するために、色遣いも意匠も凝っていましたが、今回は“人にやさしい会社”であるというメッセージ性をもたせたかったんです。そこで、白を基調にぬくもりを感じさせるウッドパネルを採用してみました」(ゆめみ総務人事部長・松田新吾氏、以下同)。なお、会社ロゴの入ったパネルの左側には、打ち合わせスペースへと続く通路がのびていて、右側には従業員用のスペースとつながるドアが設置されている。プライベートエリアとパブリックエリアが効率的に分離されている点にも注目したい。
>>>必要十分な広さを検討した執務スペース
執務スペース 一般的には、従業員数が増えて手狭になったことから移転に踏み切るという企業が多いが、ゆめみの場合は、移転直前でも執務スペースの3分の1以上が余ったままだったという。「そのため、スタッフ全員がワンフロアに収まっていても、あまりまとまりがなく疎遠な感じでした。また、特定の社員を探すのに、オフィス中を歩き回ることも多く、大変でしたね(笑)」。必要十分な広さを再検討して決めた新しいオフィスでは、こうした問題が解消された。「全員をフラットに配置するという基本はそのままで、お互いの存在感を感じられるようになりました。コミュニケーションをとりやすくなったこととあわせて、従業員の間にアットホームな一体感が生まれました」
>>>個人の働きやすさに配慮したデスクまわり
ツインモニタ  以前のゆめみでは、各従業員がキャスター付きのデスクを使い、頻度が高い席替えに対応しやすくしていた。「ただ、幅が90cmくらいしかなかったので、移動がラクな半面、実務的にはあまり使い勝手がよくなかったんです」。そこで、移転を機に働きやすさも見直し、什器を一新。机は幅が125cmあるものに変え、パソコンのモニタも24インチに刷新した。席替えは相変わらず多いが、机はそのままで、キャスター付きのワゴンとイスだけを動かせば済むようなスタイルに変えたという。また、写真のように、エンジニア系の社員には、ツインモニタを標準装備にしている。「エントランスのデザインについて“人にやさしい”をテーマにしたと話しましたが、社員に対しても同じです。こうした試みで、広さは縮小しても、居心地の良さや働きやすさは以前より向上したと思います」
>>>バリエーション豊かな打ち合わせスペース
打ち合わせスペース 会議室  打ち合わせスペースは、上写真の部屋を含めて2種類を確保。他に、10名以上を収容できる会議室(下写真)も用意した。「内容や規模などに応じて、適した場所を選べるようにしました。打ち合わせスペースのほうは、社員同士や社外の方を招いての打ち合わせに、会議室のほうは大きな会議や学生向けの説明会に使うことが多いですね」。ユニークなのは、壁の一部に大胆な塗装が施してある点。「気分によっても部屋を使い分けられればという狙いです。ただ、壁全面に色をつけるとうるさくなって落ち着かないので、一面だけにとどめるようにしました。お客様からもおしゃれな感じで好感を持てるといっていただけます」
>>> 株式会社ゆめみのレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 飯田照明