透明性を意識して随所にガラスを多様
株式会社スタートトゥデイ(START TODAY)
会社紹介
インターネット通販を核に、ブログや全国のshop検索サイトなど、多岐にわたってファッション関連事業を展開しているスタートトゥデイ。設立当初はマンションの一室からスタートしたが、短期間で大きく成長し、2001年に幕張新都心の大型ビルに進出した。以降、事業規模の拡大にともなって同じビル内でフロアを変えながらオフィスも拡張してきた。2006年には、3度目となるビル内移転を実施。オフィスと物流拠点を分けるなど、運営体制の整備も進んでいる。スタッフのモチベーション向上のため、重要なポイントである『カッコいい』を存分に発揮しつつ、透明性や働きやすさにも配慮したというオフィスづくりの手法を見てみよう。
>>>事業イメージに直結するパブリックスペース
エントランス 大会議室  上の写真は、スタートトゥデイのエントランス。「手がける事業内容の性質も考え、『カッコいい』にこだわりました」(スタートトゥデイ取締役創造開発本部本部長・山田潤氏、以下同)。通常、エントランスでは社名を大きく見せるのが常套手段だが、同社の場合は大きな乳白パネル内にロゴを小さく配置している。壁面にアートを大胆にあしらったり全体的にカラーリングをモノトーンで統一するなど、空間全体で企業を印象づけている点がユニークだ。また、社名が入ったパネルの反対側には大きな会議室が配置されている(下写真)。「来客との打ち合わせに利用しますが、透明性のあるオフィスを表現したかったので、全面をガラス張りにしてみました」。なお、レイアウト図からも分かるとおり、この会議室はスタッフの動線からは外れた位置にある。このため、開放的でありながら室外からの視線が気にならないという点にも注目したい。
>>>実務内容に合わせて異なる執務スペース
執務スペース(管理部門) 執務スペース(企画・運営部門)  従業員の働きやすさへの配慮として、執務スペースは部署によって什器やレイアウトを変えている。「管理部門など、自身の作業に集中する環境が望ましいセクションには幅が広めのデスクを用意し、個々の席をパーティションで仕切りました」(上写真)。一方、メンバー同士でコミュニケーションをとる機会が多い部署は、仕切りを設けずオープンな空間にしてある。また、下写真のように、丸いデスクを複数人で使うような部署もある。「商品の仕入れを担当する部署ですが、チーム間で相談しながら仕事を進めるケースが多いんですね。このため、大きな丸いデスクを特注でつくり、4人で向き合って使えるようにしてみたんです。今後も、反響やリクエストを聞きながら、セクションごとに理想的な執務環境を整備していきたいですね」
>>>移転にともない社内用のミーティングスペースも増設
会議室  スタートトゥデイがビル内のフロア移転を実施するに当たっては、ミーティングスペースの増設も課題のひとつだった。「以前は、来客応接・社内打ち合わせ兼用の会議室が1室あるだけでしたから(笑)。今回は、移転と同時に社内用のミーティングルームを3室確保しました。その後、外部に物流拠点を新設したことで、倉庫に充てていたスペースが空いたんです。このため、執務スペース内にもオープンな打ち合わせスペースを数カ所確保できています」。なお、スペースに余裕ができたことで、現在は図書室の新設を検討中だという。「今まで集めてきた書籍等を効率的に閲覧できるような、全員が活用できるスペースをつくりたいと思っています」
>>>共用部にも企業イメージを反映
エレベーターホール  すでに触れたとおり、スタートトゥデイは同じビル内でフロアを移ってきたが、今回の移転でワンフロアをすべて借り切ることになった。そこで実現したのが、エレベーターホールの演出。他のフロアのエレベーターホールは壁面も床もホワイトが基調になっているが、スタートトゥデイが入居しているフロアは写真のとおり。「ビル側にご理解いただき、カラーリングをオフィス内と統一したんです。原状復帰のことも考え、はがしやすいシートやカーペットを使っています」。これにより、来訪者はエレベーターの扉が開いた瞬間から直感で訪問先が分かる。共用部分から企業イメージをアピールできるのは、ワンフロア借り切りならではのメリットといえるだろう。
>>>株式会社スタートトゥデイ(START TODAY)のレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 片岡正一郎