ワンフロアに全社員を配置して一体感を育む
株式会社エニグモ(ENIGMO)
会社紹介
インターネットビジネスの企画開発を手がけるエニグモは、南青山のマンションから出発したベンチャー企業だ。設立2年後には、渋谷のオフィス物件に移転したが、事業が順調に推移して社員が増え、改めて移転を検討。同じ渋谷界隈で、2年以上は動かずに済む広さを確保できること、全社員をワンフロアに収容できることなどを条件に物件を探し、2007年7月に移転を実施した。物件選びから転居まで約1年かかったが、その分、使い勝手の向上や企業らしさの整備はもちろん、明るさや一体感といった社員の精神面にも配慮できたという。そんなオフィスの様子を見てみよう。
>>>企業イメージを表現したエントランス
エントランス 静脈認証  今回の移転で、大きく改善できた場所のひとつがエントランス(上写真)だ。以前のオフィスは、エレベーターホールを降りるとすぐに扉があるような状態だったという。「今回は、きちんとスペースを確保できたので、ようやく企業としての顔を用意できました。木材や曲線を取り入れた柔らかなデザインにして、人に温かく接する企業であることを表現しています」(エニグモ経営管理本部シニアマネージャー・平林利夫氏、以下同)。なお、入退室には静脈認証のオートロックを採用(下写真)。セキュリティ面にもしっかり配慮している。
>>>バリエーションに富んだ会議室
会議室 来客用ミーティングスペース  以前のオフィスでは1カ所しかなかったという会議室も、複数確保した。個室は2室で、最大20人収容できるという大会議室(上写真)と、少人数の打ち合わせに使用する小会議室を設置。他に、パーティションで仕切ったミーティングスペースを2カ所(下写真)用意し、人数や内容などによって、最適な場を選択できるようになっている。「社員同士の打ち合わせスペースを別途確保したこともあって、来客の応接はもちろん、新卒向けのセミナーや採用面接などの際も、あわてて場所をつくる必要がなくなりました(笑)」
>>>一体感と明るさを重視した執務スペース
執務スペース全景  エニグモが執務環境でこだわったのは、明るいなかに全社員をフラットに配置できること。「インターネットを使った新たなビジネスの創造が当社の命題です。優れた着想を得るには、オフィスの明るさが大切だと考えました。同じ目的で、社員同士の活発なコミュニケーションも重要ですから、全社員をワンフロアに収容できる広さも必要でした」。執務スペースは3面採光で、とても明るく開放的だ。「また、部署と部署の間に空席をつくらないように席順を決め、人数が増えるたびに全体で席がえを実施しています。こうすることで、常に一体感を保てるわけです」
>>>社内用の打ち合わせスペースも豊富に用意
執務スペース内打ち合わせスペース  執務スペース内には、社員同士の打ち合わせに使えるオープンなスペースを多く用意。執務デスクの近くにあるため、いいアイデアが出たらすぐにミーティングを実施できるのが大きな利点だ。「前述の会議室で正式な会議をしたあとに、出席者の一部がこちらに寄って細部を詰めるといったことも多いですね。コミュニケーションの活性化という意味で、非常にいい効果が出ていると思います」。なお、今回の移転から約1年が経過した時期に“EKP(エニグモ快適プロジェクト)”というプロジェクトが立ち上がった。「このプロジェクトは会議室に大きなホワイトボードを設置したり、社内の打ち合わせスペースを増やしたり、より快適なオフィスを作ろうと活動しています。こういう自発的な活動が行われるのも、活発なコミュニケーションのおかげですね」
>>>株式会社エニグモ(ENIGMO)のレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 飯田照明