開口部が多く天井が高い物件を新たな“独立の場”に
株式会社マイクロアド(MicroAd)
会社紹介
マイクロアドは、インターネットメディア事業を手がけるサイバーエージェントの子会社として設立された企業だ。当初は他のグループ企業とともに親会社のオフィスに同居していたが、従業員増にともなって単体でオフィスを構えることになった。親会社やグループ企業と連携を取りやすい渋谷界隈で、移転前の倍の広さを確保できることを条件に物件を選定し、2008年9月に移転を実施。独立したオフィスを確保したことに加え、執務環境を大幅に改善したことで、社員の一体感の醸成やモチベーションアップにもつながったという同社のオフィスづくりをご紹介しよう。
>>>素材にこだわったエントランス
エントランス  冒頭で触れたとおり、以前のマイクロアドは親会社のオフィスに間借りしていたため、今回の移転で初めて自社専用のエントランスを設けることになったわけだ。個性をアピールする場として、特にこだわったのは素材だという。「執務スペースをモノトーンでまとめていることもあり、エントランスは温かみが感じられるようなスペースにしたかったんです。そのため、床には木材を敷いてフローリングにし、壁には本物のレンガを使いました」(マイクロアド取締役・田中宏幸氏、以下同)。電球色の照明やグリーンなどの相乗効果もあって、落ち着いたアットホームな雰囲気がよく出ている。
>>>開放感に富んだ執務スペース
執務スペース 打ち合わせスペース  上の写真は、マイクロアドの執務スペース。レイアウト図からも分かるが、3面が窓になっていてとても明るい。「以前は、すぐ両隣に建物があるビルの2階に入っていたんです。採光も眺望も遮られてしまって閉塞感があったので、移転先探しの際は空間の開放感も重視していました。この物件は、開口部が多いだけでなく天井高が3.3mもあるので、実際の面積以上に広く感じられて快適です」。
 また、移転を機に什器類も新調。長机を複数人で共用している。「以前は机が個別で、各座席間には仕切りを付けていました。これだと、席替えが大変ですし執務スペース全体の雰囲気がまとまりを欠いてしまうんです。今のスタイルにしたことで、席替え時にはワゴンを移動するだけで済むようになりましたし、社員間のコミュニケーションが活発になって一体感が向上しました」。執務スペース内には下写真のような打ち合わせ用のスペースも3カ所確保してあるため、社員同士の打ち合わせも気軽に実施できる。こんな点も、コミュニケーションの活性化につながっているようだ。
>>>用途と頻度を考えて確保した会議室
会議室 社長室  通常の会議や応接用に、エントランスから直接アクセスできる会議室(上写真)を2カ所用意したほか、社長を交えたミーティング用に社長室内にも打ち合わせスペース(下写真)を確保。メンバーや内容に応じて適した場を選べる体制が整っている。「過去の頻度・用途を見ると、当社では10名未満の会議がほとんどなんですね。できるだけ執務スペースを広くとりたかったこともあり、10名以上の会議の際は、近所のグループ企業のオフィス内にある大会議室を借りることにしました」。グループ企業との連携に配慮した立地選びは、こんな点でもメリットとなっているわけだ。
>>>改めて設置したリラクゼーションスペース
リラクゼーションスペース  執務スペース内には、ソファや丸テーブル、ベンダーなどを置いたリラクゼーションスペースも広めに確保してある。「以前のオフィスにもありましたが、社員が増えたことで潰してしまったんですね。しかし、ちょっとした休憩やカジュアルな打ち合わせに使える場は、本来とても大切だと思うんです。そこで、移転を機に広さや内容をグレードアップして設置し直しました」。スペース不足が発端だったものの、今回の移転は社員のモチベーションアップにも大きく影響しているという。「親会社に間借りしていると、“大会社のなかの一部署”という感覚になりやすい。使い勝手や快適性が向上したこともさることながら、会社として独立したオフィスを構えたことは、社員個々の意識改革につながったと思います」。
>>>株式会社マイクロアド(MicroAd)のレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 木内 博