分散していたオフィスを集約して、移転先の研修施設も整備
外観写真
2003年1月に竣工した新宿文化クイントビル。地下3階、地上23階建ての大規模ビルだ
グローバルナレッジネットワーク株式会社(以下グローバルナレッジ)は、IT関連技術に関する教育サービスを軸に事業展開している企業だ。1995年の創業以来、各企業にとってIT技術に関する諸問題が大きなウエートを占めるようになってきた。これを受けた同社は、従来の単なるIT教育から、より戦略的なコンサルティングへと事業内容を拡充させることになった。「そのためには、新たなビジネスモデルに見合う研修施設などを新設する必要がありました。そんな背景から、環境を一新すべく移転が決まったのです」(グローバルナレッジ管理本部マネージャー・竹内隆喜氏)。既存のオフィスや研修施設は初台と市ヶ谷に分散していて、効率面でも改善の余地があった。そこで、できるだけワンフロアが広い物件を探した。オフィスと研修室が多数のフロアにまたがることなく収まる物件として同社の目にとまったのが、基準階貸室面積が2493m2ある新宿文化クイントビルだ。
●日本唯一の研修施設も設置して、提供可能なサービスの幅を広げる
研修施設「シスコルーム」 グローバルナレッジの移転の象徴ともいえるのが、GSRと呼ばれる巨大なネットワーク機器が設置された「シスコルーム」という研修施設だ。ここでは受講生が150台もの実機に触れながら研修できる。この規模の実機を使って実技演習できるのは、国内でも唯一ここだけだという。
●ほかにも、研修の内容やスタイルに応じた多彩な研修施設を用意
多彩な研修施設 今回の移転では、デスクトップパソコンを各座席に設置した研修室や、ディスカッション形式の研修に最適な教室など、用途に応じた機器・什器を備えた研修施設を多く確保している。以前に比べて、より顧客ニーズに合った形でのサービス提供が可能になっている。また、移転前は2カ所(計4フロア)に分散されていた研修室をすべて集約できた点も大きな改善点といえる。
●固定電話の廃止などで“狭くて広い”執務スペースが誕生
執務スペース 新オフィスのレイアウトでは、個人スペースを縮小することで、ミーティングルームや休憩スペースといったコミュニケーションの場を増やすことを心がけた。ただし、単に机を小さくするのではなく、パソコンにヘッドセットや受話器を接続するだけで電話として使えるSoft Phoneを導入して固定電話をなくしたり、ストレージを置く場所を集約するなどで、実務に支障のない省スペース化を実現した。写真でも分かるとおり、以前より狭くなったはずの個人の執務スペースも広々している。

旧オフィスのレイアウト

新オフィスのレイアウト

●新たなシンボルともいえる会議室をオフィスの中心に配置
会議室 「移転して生まれ変わったグローバルナレッジは、より顧客を中心に考えて事業展開していくという点を象徴したかった」(同氏)ため、会議室は極点を示す“North Pole”という名前をつけて意図的にオフィスの中心に配置した。八角形の会議室内には円形のテーブルを設置。ホワイトボード兼プロジェクターになった一面以外は、すべてガラス張りになって開放感も演出している。このスペースは社内外を問わず好評で、いつも予約で埋まっている状態だという。
●ミーティング・応接スペースも増やし、用途に合わせた選択が可能
ミーティング・応接スペース 新オフィスでは個人スペースを縮小した分、ミーティングや応接用のスペースを増やせるようになった。ちなみに、各スペースの室名は「花」「鳥」「風」「月」。「“グローバルななかでの日本企業”というアピール効果を狙っています。デザインも各室名に合わせてアレンジしているので、来客をリラックスさせるためのちょっとした話題としても役立っています」(同氏)。写真は「月」で、すりガラス状の壁には三日月があしらわれ、室内には満月をイメージした照明器具が使われている。
●エントランス部分は“来客専用”のスペースに
エントランス 以前のオフィスでは、受付が研修受講者用のラウンジと同スペースにあったが、新オフィスでは来客を迎え入れるための専用スペースとして設置されている。これも、すべての顧客に対して良質なサービスを提供していこうという同社の姿勢の表れだ。なお、このスペースに敷かれたカーペットは、同社のロゴデザインとコーディネートされている。
●グローバルナレッジのレイアウト図
レイアウト図
会社データ