ビジネスに有利な立地にPR効果の高い空間を創出
株式会社ピーカチ(P+KACHI)
会社紹介
携帯電話を使った店舗向け販売促進システムの開発・販売がメイン事業のピーカチは、広島でスタートしたベンチャー企業だ。大阪や福岡にもオフィスを設けて着実に事業を拡大してきた同社は、2008年3月に満を持して東京に進出。都内のIT系ベンチャー企業経営者からのアドバイスもあり、ビジネスの中心地である渋谷から徒歩5分の物件に決めた。一定以上の期間は同じ場所で事業に専念することを念頭に入れ、40坪の広さを確保しデザインにも注力。当初の想定より予算は高くなったが、そのぶん宣伝効果も高まったというオフィスの様子を見てみよう。
>>>意気込みを感じさせるエントランス
エントランス  店舗を顧客とするピーカチにとって、東京は国内最大のマーケットだ。それだけに、オフィスにも強い思い入れがあったという。「東京は、ビジネスの可能性の大きさに比例して競争も激しいエリアです。“足がかり”といった程度では成功できないと思い、最初から本社にするつもりで物件を選んだんですよ」(ピーカチ代表取締役・船橋憲敏氏、以下同)。その意気込みの象徴ともいえるのが、写真のエントランスだ。視覚インパクトの強い赤や黒を取り入れつつも、ウッド調のパネルで落ち着いた雰囲気を演出。企業としての信頼性を表現している。
>>>バーのような落ち着いた雰囲気の会議室
会議室  会議室は1室だが、小さな部屋を複数確保するよりも、広くとることを優先。「社外の方にいらしていただくよりも、こちらから先方に出向くケースの方が多いんです。また、いずれは営業を10名くらいに増員するつもりなので、営業社員と役員が一同に会せる広さを確保したほうが使い勝手がいいと判断しました」。室内のカラーリングとムーディな照明のため、バーのような空間になっているのが特徴的だが、「リラックス効果が高いのか、ビジネスのお客様や採用面接にいらした方とやり取りしていると、短時間で打ち解けられるんです。これは想定外の効果でしたね(笑)」。
>>>将来を見すえて用途を決めた執務スペース
営業部 制作部/管理部  エントランスや会議室とはデザインテイストを変えてPP分離を図った執務スペースは、営業部門、制作部門、管理部門の3種類にゾーニングしてある。上の写真は営業用のスペース。「現在は4名ですが、増員に備えて9座席確保しました。また、今のうちからフリーアドレス制にして、座席数以上の人数になっても対応できるようにしています」。一方、窓際に横一列に並んでいるのが制作部門で、田の字形に配置してあるのが管理部門だ(下写真)。「執務スタイルに配慮し、いずれも集中しやすい環境を整えました」。なお、現在東京勤務の社員は11名だが、座席は全部で19席用意。余裕を持ってレイアウトしてあるため、もう2〜3席は追加できるという。「当面は腰を据えて事業に専念するべきですから、すぐに手狭になって移るような事態は避けたかったんです」
>>>多機能でオープンな役員室
役員室 役員室から執務スペース  役員室は、執務スペースと隣接した場所に設置。社長と副社長の座席を置いてあるほか、応接セットも設置してある(上写真)。「会議室を1室にした代わりに、こちらでも来客対応できるようにしました。執務スペースは禁煙なので、役員室は喫煙ルームとしても解放しているんですよ(笑)」。また、執務スペースとの間の仕切りには透明ガラスをはめ込み(下写真)、お互いが視野に入るような工夫もほどこしてある。
 今回のオフィス設置では当初の想定より予算がかさんだそうだが、その価値はあったという。「求人広告でオフィスの写真を掲載したら、応募が予想より大幅に増えて、短期間でオープニングスタッフをそろえられました。また、立地選びが良かったのか、お客様のほうから出向いていただけるケースも増えています。広告宣伝効果やビジネスチャンスの拡大効果を考えると、ムリをして正解だったと思いますね」
>>>株式会社ピーカチ(P+KACHI)のレイアウト図
レイアウト図
会社データ

text by 竹内太郎
photo by 木内 博